この記事は
保護猫を迎えたら最初にやること|動物病院を段取りよく使う方法 の続きです。
初めての健康診断。便検査の結果、カンピロバクター腸炎と診断されました。
トイレに血が……!まず疑ったこと
ある朝、トイレ掃除をしていると、おしろさんの便に血がついていました。
鮮血で、はっきりと一滴。確かに血。
血便のような血が混じった便ではなく、便に一滴、垂らしたような…
痔? 出血? 下血?——そういえば、猫に生理ってあったっけ?
いろんな可能性が頭の中を駆け巡りました!
動物病院でトリマー兼看護業務に従事し、色々な症例を見てきたが、お尻から血って?見たことないぞ!頭が真っ白に。
まず体を確認
「とにかく落ち着け」と自分に言い聞かせて、おしろさんの体をチェックしました。
確認したのは以下の3点。
① 肛門まわり
赤みや腫れ、傷はないか。
便や血が付着して汚れていないか。
② 陰部
出血の痕跡がないか。
分泌物が出ていないか。
③ その他の外傷
体のどこかにケガをしていないか。
結果、どこにも異常・痕跡はなし。
元気もある。ご飯も食べている。嘔吐も下痢もない。
「猫 便 血」とネット検索しつつ
「緊急ではなさそう。でも、絶対に先生に伝えよう」
ちょうど翌日が初回健診の予約日だったので、メモしてそのまま受診することにしました。

動物病院で分かった「猫の便に血がついた原因」
健康診断の当日、先生にそのまま伝えました。
「便に血が混じっていたのではなく、便に血を垂らした感じでした。痔? 生理? それとも下血ですか?」
先生の答えはとてもシンプル。
- 猫に痔はない
- 猫に生理はない
- 下血するほどなら、元気もないはず
なるほど。パニックになっていた頭が、スッと冷静に。
慌てて便を処分してしまったけど、検査に持ってくれば良かったと、後悔する余裕が生まれました。
そして糞便検査の結果、
猫の便に血がついた原因は「カンピロバクター」腸炎でした。
カンピロバクターってなに?
「鶏肉にあたったことがある」という方なら、ピンとくるかもしれません。
私自身も過去にカンピロバクターにやられことが…(T-T)
詳しくは語りませんが、あのつらさは忘れられない……
カンピロバクターは細菌の一種で、
- 鶏をはじめとする動物の腸内に存在
- 人の食中毒原因としても有名
- 猫や犬も保菌していることがある
という特徴があります。
猫の主な症状は
- 下痢: 最も一般的な症状です。水様便、粘液便(ゼリー状のものが混じる)、または血便が見られることがあります。
- 嘔吐: 下痢に付随して起こることがあります。
- 腹痛: お腹を痛がったり、触られるのを嫌がったりします。
- 食欲不振・元気消失: ご飯を食べなくなったり、ぐったりしたりします。
血便以外の症状は無かったおしろさん。
症状が出るかは「免疫力」と「ストレス」次第
おしろさんの場合、
保護施設から急に環境が変わったストレスが引き金になった可能性が高いとのこと。
- 環境変化
- 多頭飼育
- 免疫力低下
ストレスの多い環境下や免疫力が低下しているときに発症しやすく、多頭飼育では感染が広がりやすいという報告もあります。
感染経路は鶏肉だけじゃない
「カンピロバクター=鶏肉」というイメージが強いですが、
主な感染経路は細菌を含んだ食べ物や水を摂取すること、感染した動物の糞便との接触。
保護施設での環境(他の猫との接触、トイレの共有など)が感染源だった可能性もあります。

治療と家庭で気をつけたこと
投薬での治療となり、抗生剤を1週間分処方してもらいました。
食事制限は特になし。
ただし、「変なおやつはあげない」というのは当然のこととして気をつけました。
そして、もうひとつ気をつけたこと——
同居のクロイ(猫)とトイプードルへの感染予防です。
カンピロバクターは人獣共通感染症。つまり、人にも移ります。
実際にやった感染対策
- トイレをこまめに掃除・消毒
- 糞便処理後は必ず手洗い
- 他の子との接触を最小限に
おしろさんとクロイのトイレは別々なので、掃除・管理はしやすかったです。
他の子との接触制限。これが難しかった。おしろさんだけをケージに閉じ込めるか?でもストレスになったら嫌だし…ってことで、誰も閉じ込めたりせず、もう、ひたすら見張る(笑)
便に血が付いていたのは、あの1度きりでした。
特に緩かったり、固かったりなどの異変はなかったのですが、投薬後はさらに、うんちが良い色艶になった気がします(笑)
まとめ|猫の血便を見つけたら、まず落ち着いて
猫の便に血がついているのを見つけたら、きっと誰でも焦ってパニックになるでしょう。
でも、まずやることはこの3つ。
- 体を確認する(肛門・陰部・外傷)
- 元気・食欲・嘔吐・下痢の有無を見る
- 動物病院へ連絡・受診する
元気・食欲があって、激しい嘔吐や下痢がない、また大量の出血でなければ、すぐに夜間救急に飛び込む必要はなさそうです。でも必ず早めに受診すること。
※ただし、仔猫や老猫、持病が有る猫などの場合はこれに限りません。
私の場合は、翌日に予約が入っていてラッキーだったのですが、何か有った時のために、夜間対応の病院をリストアップしておこうと心に決めたのでした。
今日も全員生きてて良かった~
ちなみに今使っているおしろさんトイレは↓
クロイのトイレは↓


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